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こんにちは、家族持ち子持ちでミニマリストを目指しているco-daです。私は10代の頃、客席の少ない隠れ家的居酒屋で働いていたことがあります。立地も住宅街の中にあったので、お客様は少なく、常連さん(ほぼ男性のみ)ばかりが来るようなところでした。

珍しいお客様

そんな隠れ家的居酒屋に、珍しく女性のみのグループが来店しました。女性といえば、オシャレで雰囲気のいいお店に行くか、美味しいスイーツがあるところが好きですよね?ところがこの居酒屋にはデザートもなければ、オシャレなメニューもないし、店内もいたって普通です。

女性客が来るのは、常連さんの奥さんとか、彼女さんくらいしか見ません。なぜ、わざわざ女子会をこんな居酒屋にしたのか謎でした。それでも自分たち以外お客様がいないので、貸し切り気分になったのか、だんだん声も大きくすぐに盛り上がり始めました。

巨乳?いやいや爆乳!

1人2人と増えていき、8人もの女性が集まりました。この居酒屋では初めてのことです。女性が集まるだけで、雰囲気が変わりますね。私は8人分のおしぼりとお水、おとうしを用意して持っていきました。

「ありがとうございます~。」

皆さん、愛想の良い方たちでしたが、私の目はある部分に釘付けになってしまいました。

胸大きくね!?

巨乳というより、爆乳でした。人によって爆乳の境界線は違うと思いますが、女の私から見ても、あまりお見かけしないバストです。銭湯に行っても、遭遇したことないですね。それが、8人全員です。一番小さい方でGカップと言ったところでしょうか?こんなに胸の大きい女性達が、たくさんいたとは…。

一般的な女性は胸が小さいことに悩んでいるので、胸の大きい方たちの悩みに理解を示してくれないでしょう。それで胸の大きい人だけのコミュニティーを、作ったのかもしれません。ナンパがしつこくて…。怪しい撮影にスカウトされた…。胸がキツくて洋服のサイズが合わない…。サイズの合うブラジャーが売っていない…。シャツのボタンが飛んでしまった…。

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お悩みの会話が繰り広げられました。胸が大きいと、卑猥な目で見られることが多そうです。お客様の少ない居酒屋を選んだのは、男性に声をかけられるリスクを減らしたかったのかもしれません。

「声かけてくる男たち、目を見て話さないの。チラチラ胸ばっかり見て、私じゃなくて胸目当てだろ?って。そんなバカには引っかからないけど。」

胸のせいで、男性選びに苦労していそうです。相思相愛になった人だけに見せれればいいですけど、そんな爆乳じゃ、何やっても隠せません。でも悩みを話し合ってても、何だか楽しそうに、きゃっきゃっと話していました。爆乳だとさわり心地がいいのか、皆さん胸を触る回数が多いですね。

「こんなことなら、スイーツメニュー作っとけば良かったかな?」

店長まで釘付けです。いつもはフロアに出てこない店長(男性)が、ソワソワしていました。この人たちを常連にしたかったことでしょうね。

話がおかしな方向へ

「ブラはどのサイズにしたの~?」「Iカップにしたよ。」

Iカップとな?リアルな世界で初めて聞いたわ!でもさ、どのサイズにしたの?って、なんかおかしくない?今までとサイズと変わっているなら、どのサイズになったの?Iカップだったよ。って会話しない?何だろう、このモヤモヤ感。何かが引っかかる…。

「何使ったの?」「私水風船使った。」「私も、それ~。」

????水風船って流行っているの?何に使うの?それとも合い言葉?

「膨らましすぎると圧迫で破裂してしまうし、小さめを何個も使ったよ~。キレイに詰めていくのが難しくて、時間かかった。」「キレイにできてる~。自然~。」

なんの話だろう…。

時間も結構たった頃、彼女たちは努力の結晶を取り出し始めた。酔いが回っているせいもあるだろう。胸元に手を突っ込んで、次々にアレを取り出していく。他に客はいないけど、大胆だな~。アレとはもちろん風船ですよ。風船が出てくるごとに、彼女たちの胸はしぼんでいく…。1人あたり6個はあったんじゃないだろうか?パッドじゃお金がかかるから、水風船で一気にボリュームアップしたわけだ。つまり今日は、なんちゃって爆乳女子会だったのだ!

店長はショックを受けていた。何も言わずキッチンに戻っていった。

爆乳女子会の目的

彼女たちは何のために風船を入れていたのだろうか?どうやら独身アラサーになって、誰にも相手にされなくなったらしい。胸があれば世界が変わるのか?1人1人別々に、外を歩いて検証していたと言うわけだ。そこで色々な人に声をかけられ、女としての自信を取り戻したものの、胸ばかり見る男たちに絶望したらしい。

自分を見てくれる人は、もうあらわれないのか?行き遅れを挽回することは出来ないのか?

彼女たちの本当の悩みが見えてきた。彼氏もいない、胸もない、先が見えない…。あるのは同じ悩みをもった仲間だ。しかし楽しいだけではやるせない、本当はその仲間から抜けられることを望んでいるのだ。そう考えると、本当の仲間すらいない。彼女たちに永遠の伴侶が現れることを、祈るばかりだ。

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